韓国では、夏のモンスーン(季節風)のパターンが変化しており、降水期間は短くなる一方で雨量が増し、洪水リスクが高まっている[1]。
このような降水パターンの変化は、従来の排水および洪水防止システムでは、極端に集中した豪雨という新たな現実に十分対応できない可能性があることを示唆している。気温上昇に伴い大気中の水蒸気量が増加したことで、梅雨の性質が「安定した降雨」から「不規則で大量の集中豪雨」へと進化している。
昨年、国内では1時間あたり100mmを超える極端な豪雨が観測された[1]。こうした激しい降雨は、群山(クンサン)、瑞山(ソサン)、山清(サンチョン)を含む15か所で発生した[1]。この傾向は、韓国気象庁が過去113年間に記録した歴史的な規範から大きく逸脱している[1]。
ソウル大学校地球環境科学科のソン・ソクウ教授は、昨年の総降水量は平均をわずかに下回ったものの、降水日数は過去最低だったと述べた。また、通常よりも短期間に、より強力な集中豪雨が発生したと指摘した[1]。
この現象の主な要因は気候変動である。地球温暖化により大気が保持できる水蒸気量が増加し、その結果、全体の降水日数は減少する一方で、一度雨が降るとより激しい嵐になる[1]。
例年6月下旬に始まるモンスーンシーズンを前に、当局と住民は、雨量の予測は困難なものの強度は増す期間に備えている[1]。しとしとと降る雨ではなく「土砂降り」となるパターンは、都市インフラや農村部の斜面に即座に負荷をかけ、同じ場所で洪水が繰り返される要因となっている[1]。
“1時間あたり100mmを超える極端な豪雨が15か所で発生した。”
一貫した季節的な雨から「極端なバースト(突発的豪雨)」への移行は、韓国の気候が世界的な激甚化の傾向を反映していることを示している。この変化により、都市計画において過去の気象データが信頼しにくくなっており、1時間あたり100mmを超えるフラッシュ洪水(急激な洪水)に対処するため、「スポンジシティ」的なインフラへの転換や、より機動的な緊急対応システムの構築が求められている。



