李在明大統領は6月7日、金敏錫(キム・ミンソク)首相の後任として、中小ベンチャー企業部の韓聖淑(ハン・ソンスク)大臣を指名した [1]

今回の任命は、デジタル・ガバナンスへの戦略的転換を示している。民間テックセクターの経歴を持つリーダーを選出することで、政権は国家の人工知能(AI)への移行を加速させ、包括的な経済成長を促進することを目指している。

康勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長は、大統領府の記者会見で指名を発表した。康氏は、韓氏が一般社員から大手デジタル企業のトップにまで登り詰めたリーダーであると述べた [2]

この交代劇は、退任する金敏錫首相が内部改革を呼びかけたタイミングで起きた。金氏はSNSへの投稿で、民主党には「覚醒と革新が必要だ」と述べた [2]

しかし、この指名は野党議員から激しい批判を浴びている。国民の力(People Power Party)の崔宝允(チェ・ボユン)報道官は、今回の人事刷新を「投票用紙スキャンダル」の捜査を回避するためのカードとして利用しようとする試みであると主張した [3]

大統領府は、韓氏が大手デジタル企業を率いた経験があるため、韓国のAI移行を導くのに適任であるとしている [3]。政権側は、今回の変更を政治的な策略ではなく、近代化のために必要なステップであると位置づけている。

韓氏の首相就任は今後の承認手続きにかかっている。現在の政治情勢や、野党が選挙を巡る論争に注視していることから、承認プロセスは紛糾することが予想される [1]

民主党には覚醒と革新が必要だ。

韓聖淑氏の指名は、AIおよびデジタル・インフラへの対応に向けた、技術官僚的なリーダーシップへの転換を意味する。しかし、そのタイミングから、政権側が政治的な主導権を取り戻し、野党「国民の力」が主眼に置く「投票用紙スキャンダル」から目を逸らさせようとしていることが示唆される。