SpaceXは6月3日(水)、新規株式公開(IPO)の価格を1株あたり135ドルの固定価格に設定した [1]。
この動きは、従来の価格決定プロセス(プライス・ディスカバリー)を回避するという、ウォール街の標準的な慣行とは異なる手法である。これにより、同社は参入価格を厳格に管理しながら多額の資金を調達することが可能となり、イーロン・マスク氏の型破りな資金調達アプローチが反映されている [1], [2]。
同社は1.75兆ドルの企業価値を目標としている [2], [3]。この数字は、昨年の売上高が185億ドルに達したという大幅な成長期を経て算出されたものである [4]。
価格を固定することで、SpaceXは上場直前に頻発するボラティリティや投機的な動きを回避できる。この戦略は、IPOのロードショー中に通常価格交渉を行う機関投資家の影響力を最小限に抑えることを目的としている [1]。
ジム・クレイマー氏は、このような慣習からの逸脱に対し、市場は「崩壊する」だろうと述べた [1]。
現在のスケジュールによれば、価格決定日は2026年6月11日に設定されている [3]。同社株は2026年6月12日に取引を開始する見込みだ [3]。
今回のIPOは、SpaceXが打ち上げ能力や衛星インターネットサービスを拡大し続けている中で実施される。固定価格モデルを採用したことは、会社が設定した具体的な価格に関わらず、株式への需要が供給を大幅に上回るとマスク氏が確信していることを示唆している [1], [2]。
“SpaceXは新規株式公開の価格を1株あたり135ドルの固定価格に設定した”
このIPO構造は、投資銀行という既存の体制に対する直接的な挑戦を意味する。価格決定フェーズを排除することで、SpaceXは上場を伝統的な株式公開というよりも、むしろプライベートでの資金調達ラウンドのように扱っている。これが成功すれば、他の高評価額の「ユニコーン」企業が、ウォール街の銀行に価格決定権という典型的なレバレッジを与えずに上場するための雛形となる可能性がある。




