SpaceXは2026年5月22日、新規株式公開(IPO)を申請した [4]。目標評価額は1兆ドルを超える可能性がある [1]。
今回の動きは、野心的な宇宙プロジェクトの資金調達に向けて公的資本を求める同社にとって、極めて重要な転換点となる。IPOが成功すれば、イーロン・マスク氏は自身の所有権を現金化することができ、公的投資家への大規模な資産移転が引き起こされる可能性がある [1]。
IPOの評価額予測は、金融機関によって分かれている。一部の報告書では目標評価額を1.8兆ドルとしているが [1]、別の予測では1.25兆ドルという数字が示されている [2]。モルガン・スタンリーのアナリストは、同社が1.8兆ドルに達した場合、マスク氏は世界で初めて個人の資産が1兆ドルに達する人物になると述べた [1]。
高い評価額の一方で、申請書類からは同社の事業に伴う財務リスクも明らかになっている。マスク氏は、現在年間数十億ドルの損失を出している宇宙企業を上場させる計画であると述べた [3]。この損失額と予想市場価値との乖離により、ウォール街の一部のアナリストは、今回のIPOが史上最大のものになるかについて疑問を呈している [1]。
申請書は米国証券取引委員会(SEC)に提出された。公開会社への移行により、SpaceXは長期目標に必要な流動性を確保できるが、同時に公的な監視や規制当局による監督を受けることになる。
批判的な意見もあり、この潜在的な利益の倫理性が問われている。エリック・ガードナー氏は、このIPOが公的資金からマスク氏の個人保有資産への大規模な富の移転を意味する可能性があり、公平性に懸念があると述べた [3]。
“マスク氏は世界で初めて個人の資産が1兆ドルに達する人物になるだろう”
今回のIPOは、SpaceXが非上場企業から公開企業へと移行することを意味し、航空宇宙産業の構図を変える可能性がある。高い評価額は、宇宙探査や衛星インターネットの未来に対する投資家の楽観的な見方を反映しているが、現在の収益性の低さは、株価が即時的な利益よりも投機的な成長によって牽引される可能性を示唆している。





