SpaceXは2026年6月11日、Nasdaq証券取引所において過去最高となる750億ドルの新規株式公開(IPO)を完了した [1, 3, 4]。

この動きにより、非上場の航空宇宙企業であった同社は公開企業へと移行し、創業者兼CEOのElon Musk氏が掲げる拡大する野心を資金面で支えるための巨額の資本を確保することになる [5]。この流動性の確保により、同社は事業規模の拡大と将来の成長戦略をより積極的に推進することが可能となる。

今回の公開価格は1株135ドルに設定され [2]、5億5500万株以上が販売された [1]。このIPOの規模は金融市場に新たな基準を打ち立て、史上最大規模の上場の一つとなった [1]

IPO後の市場評価額については、アナリストの間でわずかな差がある。Yahoo FinanceはIPO後の評価額を1.8兆ドルと報じ [1]、一方でMSNは1.75兆ドルと推定している [4]。この評価額により、SpaceXは世界で最も価値のある企業の一列に加わり、以前のプライベートでの資金調達ラウンドから大幅な跳ね上がりを見せた。

この資本を確保するため、SpaceXは潜在的な投資家に対し、将来的に株式の希薄化が起こる可能性について警告していた [5]。こうした警告にもかかわらず、市場の反応は好意的であり、取引初日の株価は約19%上昇した [6]

同社が公開市場に参入したのは、ロケット打ち上げセクターでの支配的な地位を維持し、衛星インターネット機能を拡大し続けているタイミングである。調達された資金は、次世代打ち上げ機の開発や惑星間ミッションに充てられる見通しだ。

SpaceXが過去最高となる750億ドルの新規株式公開を完了

SpaceXが非上場から公開企業へ移行したことは、航空宇宙産業の財務的展望における転換点となる。750億ドルを確保したことで、同社はプライベートでの資金調達ラウンドへの依存度を下げると同時に、初期投資家にエグジットの機会を提供した。高い評価額は、火星移住や衛星通信というMusk氏の長期的なビジョンに対する投資家の信頼を反映しているが、株式希薄化への警告は、最も野心的なプロジェクトを拡大させるにあたり、同社がさらなる資本調達を求める可能性があることを示唆している。