SpaceXは6月12日金曜日、Nasdaq証券取引所において記録的な新規株式公開(IPO)を完了した [1]

今回の株式上場は航空宇宙産業にとって歴史的な転換点となり、非上場企業から上場企業への移行における企業価値評価の新たな基準を確立した。上場により、同社は野心的な惑星間航行の目標を資金的に裏付ける莫大な資本を確保すると同時に、初期投資家に流動性を提供することになる。

同社はこの公募により750億ドルを調達した [2]。デビュー後、株価は当初11%急騰した [3]。企業の総評価額については報告によって異なり、TechRepublicは1.77兆ドルとしているが [4]、CNBCは2兆ドルに達したと報じている [1]

迅速な上場を求める社内の圧力は、イーロン・マスク氏およびSpaceX幹部による「Faster, move faster(より速く、さらに速く)」という指示によって推進された [5]。IPOのタイミングは戦略的に決定されており、米国の中間選挙前、およびマスク氏の55歳の誕生日前に行われるよう設計されていた [6]

業界アナリストは、この急ぎ足の上場は、OpenAIやAnthropicといった人工知能(AI)分野の競合他社が市場の注目を独占する前に、投資家の関心を捉えようとする動きでもあったと分析している [6]。上場企業への移行により、SpaceXはStarlinkおよびStarshipプログラムに関する新たな規制上の開示義務を負うことになる。

マスク氏は長年、非上場企業としての運営を厳格にコントロールしてきたが、Nasdaqへの上場は、このロケット製造会社にとって公的な説明責任と市場の変動性にさらされる新時代の到来を意味している [1]

「Faster, move faster(より速く、さらに速く)」

今回のIPOにより、SpaceXは非上場ベンチャーから世界的な金融巨人に変貌し、Starshipの開発加速とStarlinkの拡大に必要な資本を手にした。米国の中間選挙前、およびAI中心の競合他社が台頭する前に上場したことで、マスク氏は市場の強い意欲という好機を捉え、1兆ドル規模の評価額を確保することに成功した。一方で、同社は今後、公開株主による監視とSEC(米証券取引委員会)の監督に直面することになる。