2024年後半に、歴史的に強力な「スーパーエルニーニョ」が発生すると予測されており [1]、アジア全域の主要な穀物生産地域を脅かしている。
この気象パターンは、世界のカロリー摂取量の大部分を担う地域で猛暑と乾燥を激化させるため、世界の食料供給に重大なリスクをもたらす。その結果として生じる干ばつは、広範囲にわたる作物の不作と価格変動を招く可能性がある。
Reutersの報道によると、乾燥した天候がすでにアジア全域での作物の播種(はしゅ)を妨げている [2]。同通信社は、こうした状況が持続することで、世界で最も人口の多いこの地域において食料供給への懸念が高まっていると伝えた [2]。また、深刻なエルニーニョ気候パターンは、さらに甚大な被害をもたらす可能性があるとしている [3]。
影響は、いくつかの主要な農業地帯で特に顕著に現れると予想される。インドでは北西部の平原が大きなリスクに直面しており、オーストラリアの東部小麦地帯では収穫量の減少が見込まれる [4]。タイの米作地帯やインドネシアのパーム油農園も高リスク地帯として特定されている [4]。
SkyPieの気象学者であるChris Hyde氏は、エルニーニョの影響は特に東南アジア、インド、オーストラリアで顕著であると述べた [5]。長期化する干ばつと平均を下回る降雨量は、すでにこれらの地域における播種と収穫の両方のプロセスを妨げている [6]。
農業専門家は、既存の乾燥状態と予測されるスーパーエルニーニョの強度が組み合わさることで、複合的な危機が生じていると指摘する。猛暑と乾燥の激化により、2024年後半に進むにつれて食料供給のリスクが悪化すると予想されている [6]。
“2024年後半に、歴史的に強力な「スーパーエルニーニョ」が発生すると予測されている”
既存の農業的ストレスがある時期にスーパーエルニーニョが出現することは、地域的な食料不足が発生する確率が高いことを示唆している。影響を受ける地域には米、小麦、パーム油の主要輸出国が含まれているため、アジアにおける局地的な干ばつは、世界のコモディティ価格や食料安全保障戦略に波及効果をもたらす可能性が高い。




