スイスの氷河において、昨冬に蓄積されたすべての雪と氷が6月29日(月)までに消失すると予想されている [1]。
この急速な減少は、通常の季節サイクルを大幅に前倒しして「氷河消失日(Glacier Loss Day)」が到来することを意味しており、極めて深刻である。冬の蓄積分がなくなると、氷河はそれ自体が持つ古来の氷塊を失い始め、永続的な縮小と長期的な生態系への混乱を招くことになる。
欧州全域を襲っている極端な熱波が、この前例のない融解速度を後押ししている [2]。スイス氷河モニタリング(GLAMOS)の専門家は、6月を通じて融解の加速を追跡してきたと述べた [3]。
歴史的に、冬の雪が消える転換点は通常8月中旬に訪れる [4]。6月29日という予測 [1] は、過去の平均から2ヶ月近く前倒しされたことを示している。月曜日以降、氷河は積雪の備蓄を使い果たした状態となる [5]。
この加速的な損失は、アルプス地域が記録的な高温に直面している中で起きている。保護層となっていた冬の積雪が失われることで、下層の氷河氷が直射日光と高温にさらされ、融解プロセスがさらに加速する。
観測所では、スイス・アルプス全域で氷の体積が減少していることが引き続き記録されている [3]。今年の融解速度は、現在の欧州の熱波による直接的な結果であると見られている [2]。
“スイスの氷河は、月曜日までに昨冬に蓄積されたすべての雪と氷を失う見込みだ。”
「氷河消失日」が早まったことは、季節的な緩衝材となる積雪の保護機能が、例年より大幅に早く失われていることを示している。これにより、氷河の核となる氷が長期にわたる夏の暑さにさらされ、永続的な氷の喪失が加速し、アルプスの水資源や下流の生態系の長期的な安定を脅かすことになる。

