Tempus AI, Inc.は、Yale New Haven HospitalおよびMemorial Sloan Kettering Cancer Centerと共に、オープンソースのデジタルパソロジー(デジタル病理学)コンソーシアムを設立した [1]。
この取り組みは、高度な診断ツールの民主化を目的としており、研究および臨床コミュニティにデジタルパソロジーのリソースをオープンに提供することで、精密医療の開発を加速させる可能性がある [2]。
「digital pathology IMS Open-Source」として知られるこのコンソーシアムには、コネチカット州ニューヘイブンとニューヨーク州ニューヨークに拠点を置く創設パートナーが参加している [2]。これらのツールを共有することで、高度なAI駆動型病理システムの開発に必要な独自インフラを持たない機関の障壁を低くすることを目指している。
この発表に対する市場の反応は好意的であった。Tempus AIの株価は10%急騰し [3]、最終的に1株あたり52.56ドルで取引を終えた [3]。
この提携は、人工知能(AI)と組織解析の交差点に焦点を当てている。デジタルパソロジーでは、ガラススライドをデジタル画像に変換することができ、それを機械学習アルゴリズムで解析することで、手動での確認よりも正確にがん細胞やその他の疾患のパターンを特定することが可能となる。
Tempus AIは、2024年6月3日にこのコンソーシアムの立ち上げを報告した [1]。同社とパートナーは、このプロジェクトを、異なるヘルスケアシステム間でのデジタルパソロジーデータの取り扱いを標準化する方法として位置づけており、これにより多施設共同研究が効率化される可能性がある。
プロジェクトはオープンソースである一方、Memorial Sloan KetteringやYale New Haven Hospitalのような主要センターが参画することで、ツールを一般公開する前に、膨大な臨床データと専門知識を用いてツールを洗練させることができる [2]。
“Tempus AIの株価は10%急騰”
オープンソースのデジタルパソロジーへの移行は、米国のヘルスケアシステム全体でAI診断を標準化するための戦略的な動きを意味する。独自のクローズドな環境(サイロ)を排除することで、Tempus AIとそのパートナーは組織解析のための共通の技術言語を構築しようとしており、これにより新しいAI診断ツールのFDA承認が加速し、小規模な病院における精密医療のコストが削減される可能性がある。

