米国農務省(USDA)は木曜日、テキサス州の仔牛から新世界ラスムシ(New World screwworm)という寄生虫が検出されたことを確認した。

この発見は、すでに深刻な不安定さに直面している全米の牛群にとって脅威となる。この寄生虫は肉を食べる性質があり、侵入性が非常に高いため、再出現すれば家畜に広範な損失をもたらし、食糧供給を混乱させる可能性がある。

ブルック・ロリンズ農務長官は、「米国・メキシコ国境に近いテキサス州ラ・プリオールで、生後3週間の仔牛 [2] に新世界ラスムシの症例が確認された」と述べた。

この寄生虫は、当該種が依然として土着しているメキシコから国境を越えて侵入した可能性が高い。米国での検出は数十年ぶりとなるが、正確な期間については報告により異なっている。ある情報源はほぼ10年ぶり [1] とし、別の情報源は前回の症例から約60年ぶり [2] であると指摘している。

USDAの当局者は現在、寄生虫が他の群れに広がるのを防ぐための封じ込めに注力している。ロリンズ長官は、「アウトブレイクを封じ込め、家畜産業を保護するため、州および地域のパートナーと緊密に連携している [1]」と述べた。

今回の発生タイミングは、農業部門にとって特に危機的である。USDAの広報担当者は、「米国の牛群は75年ぶりの最低水準にあり [1]、新たな疾病の脅威は特に懸念される」と語った。

当局はラ・プリオールにおける検疫措置の詳細をまだ完全には公開していないが、寄生虫が地域に定着することを防ぐことに重点を置いている。

米国の牛群は75年ぶりの最低水準にある

新世界ラスムシの再出現は、米国の牧場主に複合的な危機をもたらす。牛の個体数がすでに75年ぶりの低水準にあるため、業界は寄生虫のアウトブレイクによる影響を吸収するための生物学的な余裕が少ない。もし封じ込めに失敗すれば、家畜の死亡による肉価格の上昇を招き、国内の牛肉サプライチェーンをさらに不安定にする可能性がある。