トリナムール会議(TMC)の上級国会議員であるカリヤン・バナジー氏は、同党がインド国民会議と合併するという報道を否定した。
両党の指導者間で会談が行われたことを受け、合併の噂が激化していた中での否定となった。もし合併が実現すれば、西ベンガル州の政治情勢は大きく変わり、インド人民党(BJP)に対する野党勢力が統合される可能性がある。
バナジー氏は2026年6月10日、こうした憶測について言及し、報道は根拠がないと述べた [1]。同氏は、TMC内部の安定性を強調するため、党指導部との個人的および政治的な結びつきを強調した。「アビシェク・バナジーは私の息子のようであり、TMCと国民会議の合併はない」とバナジー氏は語った [1]。
党全体の指導部だけでなく、バナジー氏は組織内の特定の派閥に関する噂にも言及した。同氏は、TMC内の少数派グループが国民会議と合併することはないと述べた [2]。これらの発言は、党内で危機感が高まっている時期に、内部の疑念を払拭し、団結を維持することを目的としている。
また、バナジー氏は地域の政治状況へと焦点を移した。同氏は、BJPが西ベンガル州の野党指導者を標的にしていると述べた [1]。状況をBJPとの闘争として位置づけることで、バナジー氏は議論の方向をTMCと国民会議の内部交渉から、共通の外部敵へと転換させようとした。
トリナムール会議は、州内の主要な政治勢力としての地位を維持しつつ、内部の力学を調整し続けている。正式な合併を否定したことは、戦術的な協力関係は存在するかもしれないが、TMCが独立したアイデンティティと組織構造を維持する意向であることを示唆している。
“「アビシェク・バナジーは私の息子のようであり、TMCと国民会議の合併はない」”
上級議員が合併を明確に否定したことは、TMCが国民会議との正式な統合よりも、自らのブランドアイデンティティと内部の階層構造を優先していることを示唆している。カリヤン・バナジー氏がアビシェク・バナジー氏との関係を強調したことで、党の現在の指導体制への忠誠を示し、さらなる分裂や指導部の交代に関する憶測を防ごうとしている。




