トロントの写真家ジョセフ・ハウアース氏は、同市の多文化的なファン層を記録するため、ワールドカップ参加国すべてのサポーターの写真を撮影している [1, 2]。
このプロジェクトは、トロントの多様なアイデンティティを視覚的に記録するものであり、世界的なスポーツイベントが地域の近隣街区や公共空間においてどのように具現化するかを示している。
ハウアース氏は、ダンダス・ストリート・ウェストを含む市内のさまざまな場所で集まるファンの喜びと悲しみにレンズを向けている [1, 2, 3]。すべての参加国のサポーターを探し出すことで、オンタリオ州の州都であるトロントに存在する文化的多様性の幅広さを浮き彫りにすることを目指している。
この取り組みは2006年に始まった [2]。以来、ハウアース氏は約20年を費やして熱狂的なファンの姿を追い続けてきた [1, 3]。この長期的な取り組みにより、コレクションは複数の大会サイクルに及び、20年かけて市の人口構成やスポーツへの情熱がどのように進化してきたかを追跡している。
彼の作品は、サポーターのありのままの感情に焦点を当てている。トロントの都市景観という文脈の中で、ゴールの快感から敗北の絶望まで、幅広い反応を捉えている [1, 2]。
ハウアース氏は、カナダにおけるワールドカップの世界的な広がりを網羅する視覚的アーカイブを完成させるため、引き続き残りの国の代表的なサポーターを探し続けている [1, 2]。
“ワールドカップ全参加国のサポーターを捉え、都市の多文化的なファン層を提示する”
このプロジェクトは、スポーツイベントを都市への移住と多文化主義に関する社会学的研究へと変貌させている。単一の都市内で全参加国のファンを記録することで、ハウアース氏はトロントのグローバルな繋がりと、国際的なディアスポラの拠点としての地位を具体的に示す地図を提示している。



