オーストラリア政府観光局(Tourism Australia)が、ウェスタン・アーサー山脈(Western Arthur Range)の縦走コースを、歩数を増やすための景色の良い散歩道としてInstagramで紹介し、批判を浴びている [1, 2]。
このプロモーションが懸念されているのは、当該ルートがオーストラリアで最も困難であり、命に関わる危険性を孕んだブッシュウォークの一つであるためだ [1, 2]。このトレッキングをカジュアルな活動として提示したことで、専門的な準備と極めて慎重な判断が必要な旅に、経験のないハイカーが挑戦することを助長した可能性がある。
タスマニア州のウェスタン・アーサー山脈は、険しい地形と予測不能な天候で知られている [1, 2]。専門家は、この縦走は単なる散歩ではなく、数日間にわたる過酷な行程であると指摘しており、SNSのコンテンツにはそのような区別が欠けていた。
オーストラリア政府観光局は、地域の自然美を宣伝し、身体活動を奨励することを目的としていた [1, 2]。しかし、このトレッキングを「1日の歩数を増やす方法」として表現したことは、実際の環境に伴うリスクを軽視するものだ [1, 2]。
同局は投稿の具体的な文言についてまだ正式な声明を出していないが、今回の報告により、作り込まれたSNS上のイメージと、タスマニアの荒野という現実との乖離が浮き彫りとなった [1, 2]。
“このルートは、オーストラリアで最も困難で、死に至る可能性もあるブッシュウォークの一つである。”
この出来事は、デジタル観光マーケティングと公共の安全との間の緊張関係を浮き彫りにしている。政府資金による公的機関が、高リスクの原生地域を宣伝するために「ウェルネス」的な表現(歩数目標など)を用いると、辺境地での死亡事故を防ぐために不可欠な安全警告を消し去ってしまうリスクがある。





