トヨタ自動車とマツダは、タイで開催された24時間耐久レースを利用し、車両向けの新たな脱炭素技術の試験運用を行った [1, 2]。

この取り組みは、競争力のあるレースを「現実世界の研究所」として活用する方向への転換を意味している。極限の状態下でこれらのシステムをテストすることで、両社は二酸化炭素排出量を削減するための、バッテリー電気自動車(BEV)に代わる現実的な選択肢を見出すことを目指している [1, 2]。

トヨタは、超電導技術を搭載した水素エンジン車を投入した [1, 3]。同社のデータによると、この超電導による強化により、同等のガソリン車と比較して1.3倍の航続距離を実現できるという [3]。この技術は、過酷なレース条件下でエネルギー損失を最小限に抑え、効率を最大限に高めるよう設計されている。

一方、マツダは異なるアプローチに焦点を当て、車両の排気ガスから直接CO₂を回収できるシステムを導入した [1, 2]。トヨタが水素を用いて発生源から炭素を排除しようとするのに対し、マツダは既存の内燃機関の枠組みの中で排出量を軽減する能力を検証している。

トヨタ自動車の豊田章男会長は、多様なパワートレインの選択肢を維持することの重要性を強調した。同氏は、水しか排出しないエンジンを搭載した車は、カーボンニュートラルを実現するための一つの選択肢であると述べた。

また、豊田氏は自動車サプライチェーンへの影響についても言及した。多くのサプライヤーがエンジンを中心にビジネスを構築しており、もしBEVだけが選択肢となった場合に彼らの未来はどうなるのかと問いかけ、この文脈において水素エンジンには価値があるとした [1]

この耐久レースは2024年5月17日に開始された [1, 2]。両メーカーは24時間という時間枠を利用し、これらの実験的システムが長時間かつ高熱負荷の下でどのように機能するかについてデータを収集した [1, 2]。

トヨタは、超電導技術を搭載した水素エンジン車を投入した

トヨタとマツダのこの動きは、業界全体がBEVへとシフトする中での戦略的なヘッジ(リスク分散)を示唆している。水素燃焼と炭素回収に投資することで、これらの企業は世界的な気候目標を達成しつつ、既存の内燃機関サプライチェーンを維持しようとしている。耐久レースをテストベッドとして利用していることは、これらの代替グリーン技術がマス市場で実用化されるためには、依然として耐久性と航続距離が主要な課題であることを示している。