ドナルド・トランプ氏の80歳の誕生日を祝うため、ホワイトハウスのサウスローン(南庭)に格闘技(MMA)の臨時アリーナが設置された [1]

このイベントは、プロ格闘技と大統領官邸という稀な交わりを意味し、注目度の高いスポーツスペクタクルと、元米国大統領の個人的な節目を融合させたものとなる。

祝典の中心となるのは、2026年6月14日に予定されている「UFC Freedom 250」イベントだ [1]。この仮設構造物により、庭園エリアが格闘技会場へと変貌し、誕生日のお祝いとそれに伴う試合が行われる。

イベントの準備は今年初めに始まっていた。2026年5月6日には、シリル・ガネを含む出場選手たちがホワイトハウスを訪れ、オーバルオフィス(大統領執務室)で写真撮影が行われた [3]。これらの先行訪問が、サウスローンでのメインイベントに向けた前哨戦となった。

格闘家と誕生日の主役とのやり取りは、すべてが形式的なものだったわけではない。試合を前に、格闘家のイリア・トプリアは前大統領に対し、「Ne te recoiffe pas(髪を整え直さないで)」と鋭い言葉を掛けた [2]

この設置規模は、80歳を迎える同氏 [1] の誕生日に投じられた多大なリソースを反映している。UFCをホワイトハウスに直接招き入れることで、このイベントはサウスローンで通常行われる外交的あるいは国家的な行事という伝統から大きく逸脱することとなった。

「Ne te recoiffe pas」

ホワイトハウスにプロ格闘技のアリーナを設置したことは、伝統的な大統領プロトコルからの脱却を意味する。UFCのような商業スポーツ団体にサウスローンを利用させることで、このイベントは大統領官邸の標準的な儀礼的利用よりも、ドナルド・トランプ氏個人のブランドや文化的嗜好を優先させている。