ドナルド・トランプ大統領は6月2日(火)、ビル・プルテ氏を国家情報局(DNI)の局長代行に任命した [1]

今回の人事により、国家安全保障やインテリジェンスに関する経験が全くない政治的同盟者が、米国のインテリジェンス・コミュニティのトップに就くことになる。この任命は、主要な安全保障上の役割において、伝統的な専門的資格よりも個人の忠誠心や政治的整合性を優先させる方向への転換を意味している。

プルテ氏は以前、連邦住宅金融庁(FHFA)の局長を務めていた。報道によると、トランプ氏はプルテ氏に、連邦住宅および住宅ローン政策の監督を継続させると同時に、インテリジェンス機関を率いさせる意向であるという [2]

プルテ氏は、この役職でトゥルシー・ギャバード氏の後任となる。この任命は、ワシントンD.C.で前日に下された正式な決定に基づき、6月3日に報じられた [1][3]

批評家や観測筋は、プルテ氏に諜報活動や外交の経歴がないことを指摘している。しかし、政権側の選択は、インテリジェンス・コミュニティが信頼できる忠誠者の指揮下にあることを確実にするという戦略を反映している。住宅金融と国家インテリジェンスという二つの役割を兼務させることは行政上の稀な取り決めであり、単一の同盟者に強力な連邦権限を集中させることになる。

今回の任命は、政権の安全保障分野におけるリーダー交代のパターンに従ったものである。プルテ氏を選出することで、大統領は、米国の17のインテリジェンス機関を統括する国家情報局長を、自身の個人的なアジェンダに密接に沿った人物に据えることができる [2]

トランプ氏はビル・プルテ氏を国家情報局長代行に任命した。

住宅金融当局者をインテリジェンスの最高ポストに任命したことは、政治的忠誠心を優先し、米国のインテリジェンス機関を「非専門化」させようとする動きを示唆している。プルテ氏に住宅局の職務を継続させることで、政権は経済的安定と国家安全保障の両方の監督権を信頼する単一の側近に集約させており、これによりDNI(国家情報局)の独立性が低下する可能性がある。