ドナルド・トランプ大統領(共和党、フロリダ州選出)は、消費者物価が3年ぶりの高水準となった新たなデータが示された後、現在のインフレ率について「大好きだ」と述べた。

この発言は、米国が生活費の負担増という危機に直面し、イランとの戦争に関連してガソリン価格が上昇している中で出された。大統領の反応は、経済的な懸念から離れ、ワシントンD.C.における自身の立法上の優先事項へと軸足を移していることを示唆している。

6月10日、年間の消費者物価指数(CPI)上昇率は4.2%に達した[1]。他の報告でも、上昇率が4%を超えたことが指摘されている[2]。ホワイトハウスのオーバルオフィス(大統領執務室)で、トランプ氏はこの急上昇の影響を軽視し、「私はインフレが大好きだ」と語った[3]

生活費が増加し続ける一方で、大統領はD.C.を拠点とする自身の立法プロジェクトに集中し続けている。観測筋は、これらの取り組みを、米国の家庭が直面する経済的困窮への対処よりも優先される「お気に入りプロジェクト(pet projects)」であると表現している[4]。現在の市場の不安定さにもかかわらず、こうした立法目標への集中は続いている。

トランプ氏の優先事項は、有権者の差し迫った懸念を超えているようだ。6月26日の別の声明で、大統領は政治情勢について言及し、「中間選挙のことなど気にしない」と述べた[5]

政権のアプローチは、コスト上昇という差し迫った圧力とは対照的である。現在のインフレのピークは過去3年間で最高水準にあるが、大統領は生活費危機の解決よりも、自身の立法アジェンダを優先し続けている[6]

「私はインフレが大好きだ」

大統領が3年ぶりのインフレ高水準を軽視したことは、短期的な経済変動よりも長期的な立法目標を優先する戦略を示している。CPIの急上昇と来たる中間選挙の両方に対して無関心な姿勢を示すことで、政権は政治的成功の尺度として従来の経済指標を切り離そうとしている。