ドナルド・トランプ大統領は今週、ホワイトハウスの芝生からイランとの平和および停戦合意を発表した [1, 2]。
今回の合意は、政権がコストのかかる戦争を終結させ、外交的な勝利を確保しようとする中で導き出された。しかし、この合意がテヘランの核開発意欲を効果的に抑制するものなのか、あるいは単に現体制を維持させるだけなのかについて、国家安全保障の専門家の間で激しい論争が起きている [3, 4, 5]。
合意条件によれば、60日間の停戦が設定される [3]。この期間は、今後の核協議への道を開くためのものとされるが、交渉の具体的な枠組みは不透明なままである [3]。トランプ氏は、この合意を「完全な勝利」と述べたが、批評家はこの結果がその表現に及ばないことを示唆している [3]。
一部のアナリストは、新たな枠組みは2015年のオバマ政権時代の核合意よりも劣っていると主張している [2, 3]。ベンヤミン・ネタニヤフ氏の元国家安全保障顧問であるジェイコブ・ナゲル氏は、脆弱なイラン合意はテヘラン体制を救済することになりかねないと述べた [4]。
一方で、より穏やかな見方もある。前政権の取り組みよりも劣っているとするアナリストがいる一方で、以前の行き詰まり状態よりは改善していると主張する向きもある [2, 3]。
また、この発表は国内の政治的摩擦も引き起こしている。合意への批判を受け、トランプ氏はロードアイランド州選出の上院議員の弾劾を求めた [4]。匿名を条件に話した同州の上院議員は、大統領はいかなる形での疑問視も好まない、と述べた [4]。
合意はシチュエーションルーム(大統領緊急作戦室)で最終決定され、大統領がホワイトハウスの芝生に公に姿を現す数分前に発表された [1, 2]。
“脆弱なイラン合意はテヘラン体制を救済することになりかねない”
「最大圧力」戦略から短期的な停戦への移行は、米国の対イラン外交方針の転換を示している。60日間の猶予を確保することで、政権は能動的な紛争から一時的な回避を得るが、恒久的な核制約が欠けていれば、2015年の合意を悩ませたのと同じ抜け穴に米国がさらされる可能性がある。


