ドナルド・トランプ大統領は、濃縮ウランを入手するために米国がイランと外交的合意を結ぶ必要はないと述べた [1]

この発言は、核外交に対する強硬な姿勢を示すものであり、イランの核計画を巡る緊張が続く中でテヘランへの圧力を強めることになる。

2026年6月4日、ワシントンD.C.での記者会見において [1]、大統領は米国が独自に資材を確保する能力を有していると語った。「濃縮ウランを得るためにイランと合意する必要はない。我々はいつでも入手できる」とトランプ氏は述べた [1]

また、トランプ氏はイラン指導部との高レベルな外交的関与の可能性についても言及した。両国がまずより包括的な取り決めを締結しない限り、イランの最高指導者とは会談しないとした。「より広範な合意がない限り、イランの最高指導者に会うことに興味はない」とトランプ氏は述べた [2]

これらの発言は、イランの核活動に対する国際的な監視が続く中で出された。合意なしに濃縮ウランを確保できると主張することで、大統領は核交渉においてイランが持つとされるレバレッジ(交渉力)を低下させ、イラン政府を米国側の条件によるより広範な合意へと追い込む狙いがある。

この姿勢は、核物質の調達や監視を特定の条約上の義務と結びつけようとした従来の外交努力とは対照的である。現政権の立場は、二国間の譲歩よりも一方的な能力を重視している [1, 2]。

「濃縮ウランを得るためにイランと合意する必要はない。我々はいつでも入手できる」

この言説は、米国がイランの核資産の戦略的価値を低下させようとする「最大圧力」戦術への移行を示唆している。濃縮ウランを、イランの協力に関係なく米国が入手可能な商品として位置づけることで、現政権は核協議におけるイランの主要な切り札を無効化しようとしている。