ドナルド・トランプ大統領は、イランとの戦争において中立を維持した中国の習近平国家主席とロシアのウラジミール・プーチン大統領に謝意を表明した。

この発言は、米国の主要な軍事紛争における北京とモスクワの役割に対し、公に感謝を示すという極めて稀な局面を象徴している。これらの大国が状況の悪化を回避したことを認めることで、米政権は彼らの自制が地域の安定に不可欠であったことを示唆した。

トランプ氏は6月17日、G7サミット閉幕後の記者会見で語った。両首脳が介入しなかったことを称賛し、彼らの中立性が紛争のさらなる複雑化を防いだとした。

トランプ氏は「彼らが状況を困難にする可能性もあった」と述べた。

紛争の現状に関する報告は分かれている。戦争が継続しているとする記述がある一方で、テヘランとの間で和平合意が結ばれたとする指摘もある。トランプ氏は以前、戦争を終結させたことが経済の暴落を防ぐ助けになったと述べていた。

中立への称賛がある一方で、地域の兵器を巡る緊張は根強い。トランプ氏は、テヘランとの和平合意後、イランが弾道ミサイルを保有しないのは不公平であると述べた。

G7サミットでの大統領の発言は、米国の外交政策の結果に対する非欧米圏の権力の影響力という、戦略的な計算を浮き彫りにしている。習氏とプーチン氏に謝意を伝えることで、トランプ氏は、これらの首脳が米国の軍事目標を促進することも、あるいは妨げすることも可能であるという潜在的な影響力を強調した。

「彼らが状況を困難にする可能性もあった」

この謝意は、米政権による複雑な地政学的バランス調整を反映している。ロシアと中国の中立に公に感謝することで、米国はイランにおける作戦の成功が、自国の軍事力だけでなく、他の超大国が傍観し続けるという決定に依存していたことを認めたことになる。