上野動物園は4月30日から、夜行性動物やハシビロコウを披露する「ナイトズー」イベントを開始した [1, 2]。
この取り組みは、同園の集客構造における大きな変化に伴うものである。2026年1月に双子のパンダが中国へ返還されたことで [2]、同施設は15年ぶりにジャイアントパンダが不在の状態となった [1]。東京都は、この夜間開園を通じて来園者数を維持し、動物園のコレクションの新たな側面をアピールしようとしている。
特別開園の時間は午後6時から午後9時までとなっている [4]。来園者は、通常は夜間に活動的になる動物を観察したり、ハシビロコウのような静止して過ごす鳥を、昼間とは異なる雰囲気で鑑賞したりすることができる。特にハシビロコウは、新たな集客戦略の焦点となっている。
小池百合子東京都知事は、ハシビロコウを「気持ち悪いけれど可愛い」という意味の俗語である「キモカワ」と表現し、自身のお気に入りであると述べた [3]。
来園者はこの変化に即座に反応を示している。イベント中、ハシビロコウのぬいぐるみを持った来園者の姿も見られた [1]。記者によると、通常の閉園時間を過ぎていたにもかかわらず、午後6時直前には来園者が入場し始めていたという [1]。
提供するコンテンツを多様化させることで、東京都は特定の種への依存から脱却し、動物園のアイデンティティを転換させることを目指している。この夜間イベントは、来園体験を再定義するための、この季節における初の試みとなる [1]。
“「キモカワ」――「気持ち悪い」と「可愛い」を掛け合わせた日本の俗語”
夜間展示への移行は、動物園の商業的生存能力をジャイアントパンダの存在から切り離そうとする東京都の戦略的な動きを示唆している。ハシビロコウのような動物の「キモカワ」な魅力を強調することで、中国との国際的な貸出協定に依存しない、持続可能な新しい集客ブランドを育成しようとしている。





