2024年6月5日金曜日の午前、ルーマニアのコンスタンツァ港にある石油ターミナル付近で、ウクライナの海上ドローンが爆発した [1]

この出来事は、ウクライナでの戦争の波及がNATO領土や重要なエネルギーインフラをますます脅かしているという、黒海における不安定な治安環境を浮き彫りにしている。

ルーマニア国防省の報道官は、ルーマニアの黒海主要港においてドローンが自爆したと述べた [2]。爆発は戦略的な石油ターミナルの近くで発生したが、当局の報告によれば死傷者は出なかった [3]。現場では緊急プロトコルが発動され、1,000人以上が避難した [3]

ウクライナ当局はこの事故の原因をロシアの干渉によるものとしている。ウクライナ海軍の報道官は、「ドローンはロシアのジャミング(電波妨害)によって進路を逸らされた」と述べた [1]。ロシアはこの電子戦を、同海域におけるウクライナの海軍作戦を妨害するために利用しているとされる。

ルーマニア国防省は、当該機体がウクライナ戦争で使用されているタイプであることを認めたが、初期の報告において、進路逸脱の原因がロシアのジャミングによるものであるとは明言しなかった [1]

欧州の指導者らは、この出来事を地域全体の不安定化と結びつけて反応した。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、「この事件は、EUおよびNATO領土に対するロシアの脅威が増大していることを示している」と述べた [1]

ウクライナがロシアの海軍資産やインフラを標的にして無人水上艇(USV)を使い続ける中、黒海では緊張が高まっている。石油ターミナルの至近距離で爆発が起きたことは、故障や進路逸脱を起こした兵器が、民間の商業拠点に及ぼすリスクを強調している [2]

「ドローンはロシアのジャミングによって進路を逸らされた」

この出来事は、自律型兵器の使用が偶発的なエスカレーションのリスクを招くという、黒海戦域の不安定さを物語っている。ウクライナが墜落の原因をロシアの電子妨害に帰することで、ハイブリッド戦の様相が実戦地域を越えてNATO加盟国の主権海域にまで及んでいることを強調しており、同盟国によるより直接的な安全保障上の対応を迫る可能性がある。