米国の保健当局は、クルーズ船「MV Hondius」でハンタウイルスが発生したことを受け、アメリカ人乗客17人をバイオコンテインメント監視のためネブラスカ州へ航空輸送した [1]

今回の作戦は、希少で深刻な病原体となる可能性があるアンタデス型ハンタウイルスが、大西洋から内陸の人口密集地へ広がるのを防ぐため、連邦保健機関が迅速に動員したことを示している。

CDC(疾病対策センター)を含む連邦保健機関は、クルーズ会社と連携し、乗客をネブラスカ州の緊急病原体センターへ避難させた [1], [2]。アメリカ人乗客1名がウイルス陽性と判定された [3]。この乗客の状態に関する報告は分かれており、無症状であるとする情報がある一方で [3]、軽度の症状が出ているとする報告もある [2]

今回の発生は米国籍者にとどまらず、フランス人女性1名もハンタウイルス陽性と判定された [4]。また、すでに避難した人々に加え、世界保健機関(WHO)は現在、さらに30人の乗客を追跡調査している [5]

MV Hondius号は、アウトブレイクが確認された当時、大西洋を航行していた [2]。ネブラスカ州のバイオコンテインメント施設を利用する決定がなされたのは、厳格な医学的監視を確保し、船から国内土壌への移動中にウイルスが誤って伝播することを防ぐためである [1], [2]

保健当局は、船内での発生に関する具体的な原因をまだ明らかにしていなないが、アンデス型は通常、げっ歯類を介した感染に関連している。WHOが接触者追跡を続ける中、避難した乗客は引き続き経過観察下にある [5]

米国の保健当局は、クルーズ船「MV Hondius」からアメリカ人乗客17人をネブラスカ州へ航空輸送した

クルーズ船でのアウトブレイクに特化したバイオコンテインメントセンターが使用されたことは、米保健当局が極めて高い警戒レベルにあることを示している。アンデス型ハンタウイルスは他の株よりも伝染性が高いか、あるいは重症化する可能性があるため、ネブラスカ州で乗客を隔離するという決定は、局所的な公衆衛生上の危機を防ぐための完全封じ込め戦略を示唆している。