米連邦地裁の判事は、新規のH-1Bビザ申請に課されていた10万ドルの費用要件を無効とし、この請求は不法な税金にあたると判断した [1]

この決定により、高度外国人材の雇用を目指す企業にとって大きな財政的障壁が取り除かれる。今回の判決は、立法府の承認なしに移民手続きに高額な費用を課す行政府の権限を制限するものとなる。

マサチューセッツ州ボストンの連邦地裁で、レオ・ソロキン判事がこの判決を下した [1], [2]。裁判所が対象としたのは、H-1Bビザ申請に10万ドルの支払いを義務付けたトランプ政権による政策である [1]。H-1Bプログラムは、主に米国の企業が専門職の外国人専門家を雇用するために利用されている。

ソロキン判事は、この費用が正当な行政手数料ではないと述べ、「10万ドルの費用は、議会によって承認されたことのない不法な税金に相当する」と指摘した [3]

2023年12月23日に言い渡されたこの判決 [2] は、費用が禁止的なレベルにあると主張したビジネス団体や利害関係者による異議申し立てを受けて出された。裁判所は、政権側が税金として機能する財政的負担を課したことで権限を逸脱したと認定した。なお、課税権は米国憲法の下で議会に留保されている権限である。

この費用を無効としたことで、裁判所はH-1B申請における以前のコスト構造を復元させた。これにより、雇用主は10万ドルの追加料金を支払うことなく、引き続き外国人のスポンサーとなることが可能となる [1]

「10万ドルの費用は、議会によって承認されたことのない不法な税金に相当する」

この判決は、行政手数料と税金の法的な境界線を強化し、行政府がビザ申請者に対して一方的に多額の金銭的課税を行うことはできないことを明確にした。これにより、H-1Bビザに大きく依存しているテック業界やヘルスケア分野に即時の救済がもたらされる。また、中小企業が国際的な人材を募集する際の妨げとなっていたコストが排除されることになる。