米国最高裁判所は6対3の判決を下し [1]、トランプ政権によるハイチおよびシリアへの一時的保護ステータス(TPS)の終了を阻止していた下級審の決定を覆した。

この決定により、暴力や自然災害から逃れてきた数千人の移民に対する法的保護が取り除かれることになる。難民支援団体は、この判決がカナダへ国境を越えて庇護を求める人々の大幅な流入を促す可能性があると述べた。

今回の判決により、政権は約35万人のハイチ人受益者 [1] と6,100人のシリア人受益者 [1] から保護を剥奪することが可能となる。これらの保護がなくなれば、米国に法的居住権を持っていた個人が強制送還に直面したり、代替の避難先を探さざるを得なくなったりする可能性がある。

支援団体は、その影響がカナダ南部の国境で最も深刻に現れると指摘した。ハイチ人移民が米国外に安全な避難所を求めることで、カナダの難民申請処理センターに申請者が急増することへの懸念が出ている。

今回の法的な転換は、下級審が政権によるプログラム終了の取り組みを一時的に停止させていた不透明な期間を経てなされた。最高裁がこれらの法的ハードルを取り除いたことで、行政機関に送還手続きを進める権限が与えられたことになる。

モントリオールなどの都市で活動する難民権利擁護団体は、この動きが人道危機を招くと述べた。彼らは、数十万人もの人々が突然ステータスを失うことで、北米の国境を越えた絶望的な移住につながると主張している。

米最高裁は6対3の判決を下し、下級審の決定を覆した

最高裁の決定は、潜在的な人道危機の負担を事実上、米国から隣国へと転嫁させるものである。一時的保護ステータスという法的な橋渡しをなくすことで、米国内の居住移民人口は減少する可能性が高い一方、カナダは、この判決によって追われた人々を受け入れるための庇護インフラや国境警備への圧力増大に直面する可能性がある。