米国におけるダニによる咬傷での救急外来受診数が、季節的な水準としてここ10年で最高となった [2]。
この急増は、春から夏にかけて住民の屋外活動が増える中で、公衆衛生上のリスクが高まっていることを示している。受診者の急増は、ダニの活動が活発化しているか、あるいは人間がダニの生息域に接触する頻度が高まっていることを示唆している。
データによると、2026年4月のダニによる救急外来受診数は、2025年の同月と比較して25%以上増加した [1]。こうした傾向は全米で見られるが、特にジョージア州を中心とする南東部や、イリノイ州ケンダル郡を含む中西部で顕著な急増が記録されている [2, 3]。その他、北東部、上中西部、および西部の一部でも影響が出ている [2, 3]。
米国疾病予防管理センター(CDC)の公衆衛生当局者は、住民に対し、最大限の警戒を払うよう呼びかけている [2]。気温の上昇に伴いダニは通常より活発に活動するため、森林や草地に時間を過ごす人々がダニに遭遇する可能性が高まる [2, 3]。
米国では毎年、少なくとも3,100万人がダニに噛まれており、問題の規模は深刻である [4]。これらの咬傷は、ライム病やアルファガル症候群を含む、さまざまな健康上の合併症を引き起こす可能性がある [3]。
リスクを軽減するため、健康専門家は虫除け剤の使用や、屋外活動後の入念なダニチェックを行うよう推奨している。ダニ媒介性疾患を効果的に治療するためには、咬傷の早期発見が極めて重要である [3]。
“2026年4月のダニによる救急外来受診数は25%以上増加した”
10年ぶりの季節的なピークと大幅な前年比増が重なっていることは、ダニの生息域が拡大しているか、あるいは春の活動開始時期が早まっている可能性を示唆している。これにより、季節的な救急医療サービスの負担が増大し、米国医療システムにおけるダニ媒介性疾患の長期的な負担が増加することが懸念される。




