Alphabet傘下のWaymoは、新設計のミニバン型ロボタクシー「Ojai」を用い、サンフランシスコの一部の顧客に対してライドサービスを提供し始めた [1, 2, 3]。

今回の展開は、自動運転フリート(車両群)の拡大に伴う財務的負担を軽減するため、専用設計車両へと移行する戦略的な転換を意味している。製造コストを抑え、汎用性を高めることで、Waymoは初期のプロトタイプ段階を脱し、持続可能な商業モデルへの移行を目指している [3, 4]。

Ojaiは、形状と機能の両面で従来のWaymo車両とは大きく異なる。このロボタクシーはミニバン形式で、より広々としたキャビンと、乗客の乗り降りを容易にするスライドドアを備えている [1, 2]。車内には取り外し可能なステアリングホイールが搭載されており、従来の運転操作が不要となる「真の自動運転」への深化を象徴している [1, 2]。

乗客の快適性に加え、Ojaiはより幅広い環境適応性を備えるよう設計されている。Waymoは、積雪条件下での性能を向上させることで、寒冷地へのサービスエリア拡大を可能にする開発を行った [1, 3, 4]。この技術的改善は、冬の天候下で視認性とトラクション(路面把握力)に苦慮するという、多くの自動運転システムが抱える既知の課題に対処するものだ。

新設計の主な原動力となったのは、財務的な効率性である。Ojaiは、Waymoがこれまでフリートに使用していた車両よりも製造コストが低い [1, 3, 4]。このコスト削減により、さまざまな都市市場において、より迅速にライドサービスの提供範囲を拡大できる見込みだ [4]

Ojaiは現在サンフランシスコの街中を走行しているが、今回の一般公開に先立ち、同社はテスト走行を実施していた [2, 3]。現在のフェーズでは、限定的なユーザーグループに焦点を当て、広範なリリース前に実際の交通状況における車両性能の評価を行っている。

Ojaiモデルはより車内が広く、スライドドアと取り外し可能なステアリングホイールを備えている。

Ojaiの導入は、Waymoが既存のサードパーティ製車両を改造する段階から、専用の自動運転プラットフォームを配備する段階へ移行したことを示している。ユニットあたりのコスト削減と耐候性の向上により、Waymoは大量導入への2つの大きな障壁である「資本支出」と「地理的制限」に対処している。この動きは、同社が米国全土での急速な事業規模拡大に向けた準備を整えていることを示唆している。