米国の天文学者が、一方の星が伴星から物質を飲み込んでいる白色矮星の連星ペアを観測した [1]。
この発見は、超コンパクトな系における質量転移のメカニズムを垣間見ることができる稀有な機会となる。この観測は、こうした連星ペアがどのように進化するかを科学者が理解する助けとなり、将来の重力波検出器にとって重要なターゲットを特定することにつながる [1]。
マサチューセッツ工科大学(MIT)のエマ・チックレス氏率いるチームがこの系を特定した。この系は約8.5分に一度、完全な公転を完了する [1]。研究結果は『The Astrophysical Journal』に掲載された [1]。
この極限環境において、2つの高密度な星は緊密な軌道上のダンスに組み込まれている。主星である白色矮星の重力が非常に強いため、2番目の星から物質を剥ぎ取っており、このプロセスによって伴星は時間の経過とともに事実上引き裂かれていく [2]。
28分周期で公転するATLAS J1138-5139などの他の超コンパクトな白色矮星連星も存在するが [2]、今回のペアの8.5分という周期は著しく極端である。この急速な公転により、研究者は高ストレス条件下での質量交換の物理学を研究することが可能となる [1]。
これらの相互作用を画像化することで、MITのチームは連星進化の最終段階をより適切にモデル化できる。この系から得られたデータは、このような高密度で高速に移動する物体によって引き起こされる時空のさざなみを検出するために設計された計器のベンチマークとして活用される予定だ [1]。
“一方の星が伴星から物質を積極的に飲み込んでいる。”
8.5分という公転周期の特定は、恒星間相互作用の極端な事例を示す。これらの系は軌道エネルギーを失う際に重力波を放出するため、この特定の連星は、次世代の重力波観測所の感度と精度の検証に不可欠な高周波信号を提供することになる。





