世界保健機関(WHO)は5月18日(月)、ジュネーブで世界保健相による年次総会を開いた [1]。
今回の集まりは、WHOが複数の疾患のアウトブレイクに直面し、同時に主要加盟国からの財政的・政治的支援を大幅に失うという極めて重要な局面で実施された。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェス事務局長は、致命的なハンタウイルスとエボラ出血熱のアウトブレイクは、「危険で分断された」時代における最新の危機に過ぎないと述べた [3]。こうした保健危機の緊急性は、約10億米ドルの予算削減によってさらに悪化している [2]。
この財政不足は、米国とアルゼンチンが同組織から脱退したことに伴うものである [1]。アントニオ・グテーレス氏は、援助の削減が保健システムを混乱させ、不平等を拡大させたと述べた [2]。
差し迫った保健上の懸念の中には、クルーズ船「MV Hondius」で疑われるハンタウイルスのアウトブレイクがある。WHOによると、このアウトブレイクを受けてオランダ人2名とドイツ人1名が死亡した [2]。MV Hondiusの件による死亡者は計3名に達している [2]。
総会におけるハンタウイルス危機の公式な扱いについては、情報が錯綜している。一部の報告では、アウトブレイクは公式に議題に入っていないとされており [1]、一方で、最優先の議論事項の一つになる可能性が高いとする見方もある [2]。
本総会は、主要な資金提供パートナーを失ったことによる地政学的な不安定さを乗り越えながら、エボラ出血熱とハンタウイルスの脅威に対する世界的な対応を調整することを目的としている [1]。
“援助の削減が保健システムを混乱させ、不平等を拡大させた。”
現在進行中のウイルスのアウトブレイクと、約10億ドルの予算不足が同時に発生していることは、WHOが世界の保健安全保障を主導する能力が低下していることを示唆している。米国とアルゼンチンの脱退は、ナショナリズムの高まりという傾向を反映しており、伝染性の高い疾患がパンデミックに発展する前に封じ込めるために必要な国際協力を妨げる可能性がある。





