世界保健機関(WHO)は、コンゴ民主共和国とウガンダにおけるエボラ出血熱の発生を受け、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した [1]。
この宣言は、ウイルスのブンディブギョ株が急速に拡大していることを受けたものである。緊急事態の認定により、WHOは流行がさらなる地域に拡大する前に、その規模と速度を抑え込むための国際的な対応を調整することが可能となる。
保健当局の報告によると、影響を受けている地域全体で500人以上の疑い例が出ている [2]。コンゴ民主共和国のイトゥリ州では30例が確認された [3]。また、ウガンダのカンパラでも2例が確認され、そのうち1人が死亡した [3]。
コンゴ民主共和国における死者数は、報告によってばらつきがある。一部の情報源は少なくとも80人の死者を挙げているが [4]、別の報告では少なくとも131人 [2]、あるいは最大134人に達するとされている [5]。
今回の流行はすでに国境を越えている。米国市民1人がウイルス陽性と判定され、治療のためドイツへ搬送された [3]。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、現状に対する危機感を表明した。「私は、この流行の規模と速度に深い懸念を抱いている」とゲブレイェスス氏は述べた [5]。
WHOは現在、さらなる感染拡大を防ぐため、イトゥリとカンパラの状況を監視している。同組織は、迅速な診断と、流行の中心地への医療資源の投入に重点を置いている [1], [5]。
“「私は、この流行の規模と速度に深い懸念を抱いている」”
今回検出されたブンディブギョ株は、通常、ザイール株よりも致死率が低いとされるが、それでも感染速度がもたらすリスクは軽減されない。米国市民がドイツへの搬送を必要とした事実は、国際的な拡散の可能性を浮き彫りにしており、世界的な監視体制とワクチンの配布を動員するためのWHOによる緊急宣言が必要となった。





