北米で開催される2026年FIFAワールドカップを訪れるファンが、チケット代、交通費、宿泊費、そして食費に数千ドルを費やしている。
大会の規模が3カ国にまたがって拡大する一方で、このような高額な費用は、主要なスポーツイベントにおいてサポーターに課せられる経済的負担を浮き彫りにしている。
メキシコ対南アフリカの開幕戦のためにメキシコシティを訪れた観客からは、多額の出費があったとの報告が寄せられている。一部のファンにとって、スタジアムでの基本的な食事の価格が論争の的となっている。試合中のスタジアムメニューでは、タコス3個に20ドル [2] という価格が付けられていた。
さらに、旅費と宿泊費が観戦費用を押し上げている。Oftedalと名乗るあるファンは、自身と家族で1試合を観戦するための総費用が3,600ドル [1] に達したと語った。この総額には、試合チケット、交通費、宿泊費が含まれている。
こうした費用にもかかわらず、多くのサポーターは米国、カナダ、メキシコの各会場へと足を運び続けている。ファンは価格設定を「白昼堂々の強盗」と表現しながらも、大会に参加する体験にはそれだけの価値があるとしている [3]。
経済的な影響が最も顕著に現れているのは会場内であり、飲食店の価格はしばしば標準的な市場価格を上回る。このような傾向は大規模な国際大会では一般的だが、北米3カ国による共同開催となったことで、チームを応援するために国境を越える人々にとって、特有の物流コストが発生している。
“スタジアムメニューのタコス3個に20ドルの価格が付けられていた。”
観戦費用の高騰と、それでも支払おうとするファンの意向との乖離は、ワールドカップというイベントにおける価格弾力性の高さを示唆している。スタジアム内での価格吊り上げは否定的な感情を抱かせるが、イベントの権威があるため需要は高く維持され、結果として主催者や業者は世間の批判にさらされながらもプレミアム価格を維持することが可能となっている。

