YouTubeは、Shorts作成向けの「Gemini Omni」および、一部の加入者向け対話型検索ツール「Ask YouTube」を導入する。
これらのアップデートは、クリエイティブAIツールを全ユーザーに民主化しつつ、高度な検索機能はサブスクリプションモデルを通じて収益化するというGoogleの戦略を示すものである。
今回の展開は、2026年5月14日から16日にかけて開催されたGoogle I/O 2026での発表に基づいている [1]。同社は5月19日に、正式に導入の詳細を明らかにした [2]。
Gemini Omniは、Shorts Remixツールに直接統合された生成AIツールである。これはすべてのクリエイターに無料で提供され、プラットフォームの短尺動画フィード向けにコンテンツのリミックスや生成を支援する。Googleのプロダクトリードは、「Gemini Omniは、すべてのクリエイターがShortsをリミックスできるよう無料で提供され、Googleの最新の生成モデルをShorts Remixツールに直接もたらす」と述べた [2]。
対照的に、「Ask YouTube」機能には制限がある。この対話型検索ツールを使用すると、ユーザーはAIを用いて動画コンテンツと対話できるが、米国のYouTube Premium加入者に限定される [3]。
Googleの広報担当者は、「Ask YouTubeは、今年後半から米国のYouTube Premiumメンバーに提供される」と述べた [3]。
検索機能の世界的な展開を示唆する一部の報告もあったが、同社の公式ガイダンスでは、米国のPremiumメンバーに限定することが維持されている [3]。同様に、生成モデルのコストに関して相反する報告があるものの、同社はGemini Omniをクリエイターコミュニティ向けの無料リソースとして位置づけている [2]。
Googleは、クリエイターによるコンテンツ制作方法と、視聴者による動画発見方法の両方を強化することを目指している。機能を分けることで、制作への導入点は無料で提供し、発見における最も高度なユーティリティについては課金するという体制を構築している。
“「Gemini Omniは、すべてのクリエイターがShortsをリミックスできるよう無料で提供される」”
この段階的な展開は、ユーザーの成長と収益創出のバランスを取ろうとするGoogleの試みを示している。Gemini Omniを無料で提供することで、YouTubeはAI生成コンテンツの急増を促し、TikTokに対する競争力を維持しようとしている。一方で、Ask YouTubeを有料プランに組み込むことで、対話型AIの高い価値を利用し、米国市場におけるYouTube Premiumの加入者数を伸ばそうとしている。





