ユーコンの浸食が進む永久凍土を研究していたチームは、化石化したリスの糞が、氷河時代の生物学的資料を偶然に保存した「アーカイブ」として機能していることを突き止めた [1]

これらの発見は、古代のエコシステムを凝縮して垣間見ることができる稀有な機会を提供している。糞の内容物を分析することで、科学者は現代の記録が始まる遥か以前にカナダ北部にどのような植生や動物が存在していたかを再構築できるという。

保存されていた資料は、植物の破片、種子、そして骨などで構成されている [1]。これらの有機物の断片は、リスの巣穴に不注意に蓄積され、永久凍土の中に閉じ込められた。地盤の融解と再凍結のプロセスが、数千年もの間、これらの生物学的記録を封印する役割を果たした。

研究によると、これらの化石サンプルから見つかった資料は、約1万7000年前から70万年前まで遡る [1]。この広大な時間的範囲により、研究者は数十万年かけて環境がどのように変化したかを追跡することが可能になる。

今回の発見は、古生物学的記録の作成における小型哺乳類の役割を浮き彫りにした。大型の化石は過去の骨格的な概略を示すことが多いが、リスの糞に含まれる食事の残骸は、その地域の植物相や微小動物に関する具体的なデータを提供する [1]

科学者たちは、古代の植物種が氷河時代の極限の寒冷地にどのように適応したかを判断するため、ユーコンのこれらの地点の調査を継続している。現在、永久凍土の浸食によってこれらのアーカイブへのアクセスは容易になっているが、迅速に回収されなければサンプルが劣化するリスクも抱えている。

化石化したリスの糞が、氷河時代の生物学的資料を偶然に保存したアーカイブとして機能している。

コプロライト(化石化した糞)を利用することで、科学者は従来の化石記録にしばしば見られる空白を埋めることができる。リスは多様な種子や有機物を収集するため、その巣穴は骨格遺骸だけよりも幅広い生物多様性を保存するタイムカプセルの役割を果たし、先史時代の気候変動や植物の進化に関する重要なデータを提供することになる。