バークシャー・ハサウェイは、住宅建設会社のテイラー・モリソン・ホーム(Taylor Morrison Home Corp.)を、85億ドル相当の全額現金取引で買収することに合意した [1]。
この買収は同コングロマリットにとって大きな戦略的転換を意味し、これにより米国でトップ5に入る住宅建設会社に名を連ねることになる [2]。国内最大級の住宅開発業者の一つを吸収することで、バークシャーは予想される住宅市場の回復から利益を得る体制を整えている。
6月1日(日)に発表されたこの取引は、CEOのグレッグ・アベル(Greg Abel)氏のリーダーシップの下での重要な動きとなる。85億ドルの評価額には、同社の既存債務が含まれている [1]。テイラー・モリソンは全米で事業を展開しており、バークシャーは住宅建設セクターにおいて即座に広範な足がかりを得ることになる。
業界アナリストは、この動きはバークシャーのポートフォリオを多様化させるための設計であると述べている。同社は、現在の住宅環境が底を打ち、反発の準備が整っていることに賭けている。今回の買収により、バークシャーは不動産の受動的な投資家から、大規模建設プロジェクトの直接的な運営者へと移行することが可能となる。
ネブラスカ州オマハに拠点を置くバークシャー・ハサウェイは、これまでにも住宅セクターでさまざまな利害関係を持っていた。しかし、テイラー・モリソンの買収は、住宅建設への参入としてはこれまでで最も積極的なものである。全額現金による取引であることは、バークシャーの極めて高い流動性と、魅力的な機会が現れた際に迅速に資本を投入させる意向を浮き彫りにしている。
テイラー・モリソンは今後、バークシャー・グループの一員として運営される。この移行は、高金利と在庫不足が多くの建設業者に圧力をかけた、米国住宅市場の不安定な時期を経て行われる。
“バークシャー・ハサウェイは、住宅建設会社のテイラー・モリソン・ホームを、85億ドル相当の全額現金取引で買収することに合意した。”
今回の買収は、バークシャー・ハサウェイにとって不動産セクターにおける垂直統合への転換を意味する。トップ5の建設会社を買収することで、バークシャーは単に市場の変動に対するヘッジを行うだけでなく、米国の住宅需要の構造的な増加に積極的に賭けている。この動きは、グレッグ・アベル氏が膨大な現金準備金の新ルートを模索する中で、成長を牽引するために大規模で資本集約的な買収を追求する意向があることを示唆している。





