2026年6月10日、ボリビア警察は、ムリリョ広場への進入を試みたコチャバンバ県西部の農民らと衝突した [1]。
この混乱は、食料不足と供給網の断絶によって深刻化する政治危機を象徴しており、ロドリゴ・パス大統領の政権と、地方住民およびエボ・モラレス前大統領との対立を深めている。
パス大統領は、対話を拒否する者は相応の結果を招くとして、「憲法が適用される(les caerá la Constitución)」[4]と述べた。また、危機の打開策として、自身と閣僚の給与を50%削減することを発表した [4]。さらに、運動の中に「麻薬テロリスト(narcoterroristas)」[2]が存在すると主張している。
不安定な情勢を受け、政府は非常事態宣言の発令へと動いている [5]。政令のタイミングに関する報道は分かれており、既に公布されたとする情報がある一方で [3]、数時間以内に発令されるとする見方もある [5]。この法的措置が取られれば、軍による国内治安維持への介入が可能となる。
ボリビア議会は、軍による封鎖道路の強制排除を許可する法律の承認準備を進めている [2]。この法律はまだ保留状態にあるとの報告もあるが、警察と軍は既にラパス市内の重要ルートの封鎖を解除し、食料供給の輸送を可能にした [6]。
エボ・モラレス前大統領もこの争いに介入し、現職大統領に挑戦している。モラレス氏は、パス大統領は「逃げられない(no se escapará)」[3]と述べた。
抗議デモの主眼はパス政権の退陣要求にあり、農民らは深刻な物資不足とサプライチェーンの崩壊が動員の主な要因であると主張している [1, 2, 5]。
“「憲法が適用される(les caerá la Constitución)」”
非常事態宣言が検討されていることは、市民の不安に対するボリビア政府の対応が大幅にエスカレートしたことを意味する。軍による道路封鎖の強制排除を許可し、大幅な給与削減を実施することで、ロドリゴ・パス大統領は財政緊縮と強力な権威の両方を示そうとしている。しかし、エボ・モラレス氏による明確な挑戦は、この混乱が単なる供給不足の問題ではなく、政治的正当性を巡るより広範な権力闘争であることを示唆しており、長期的な不安定状態を招く可能性がある。





