2026年5月のカナダにおける住宅販売件数は、前年同月比で5.1%減少した [1]

このデータは、長期的な低迷期と、新たに現れた短期的的な買い手の関心が衝突し、市場が移行期にあることを示唆している。

カナダ不動産協会(CREA)によると、前年比の減少は市場全体の弱さを反映している。しかし、同協会は、市場が今年初めて「意味のある上昇モメンタム(勢い)」を経験していると述べた [1]

この変化は月次データに顕著に表れている。CREAによれば、季節調整済みの数値で、今年4月と比較して活動量は5.5%増加した [2]。この増加は、2026年に入り初めて記録された前月比のプラス成長となる。

同協会は、この最近の成長について、買い手と売り手の関係性の変化によるものだとしている。CREAは、「買い手と売り手の意向が一致し始めており、価格も安定し始めた」と述べた [2]

年間数値は依然としてマイナスであるものの、価格の安定により、市場参加者にとってより予測可能な環境が整いつつある。こうした方向性の一致が、変動期の取引を停滞させてきた歴史的なギャップを埋める一助となっている。

「意味のある上昇モメンタム」

年間の減少と月間の成長という乖離は、カナダの住宅市場が底を打ちつつあることを示している。前年比5.1%の減少は、市場規模が依然として2025年より縮小していることを示しているが、月次の上昇は、価格期待が現実に即したことで買い手の需要が戻り始めていることを示唆している。