エンブラエルは、インド空軍との輸送機契約の獲得および、E2リージョナルジェットの販売拡大を目指している。
この動きは、世界で最も急速に成長している航空市場の一つに浸透しようとする、ブラジルの航空宇宙会社による戦略的な攻勢を意味する。防衛と民間の両セクターをターゲットにすることで、エンブラエルはグローバルな足がかりを多様化し、同地域における既存の競合他社に挑む構えだ。
エンブラエルのフランシスコ・ゴメス・ネトCEOは、C-390 Millenniumによってインド空軍の輸送機受注を勝ち取れると確信していると述べた。C-390は、兵員輸送や貨物ロジスティクスを含むマルチミッション(多目的)役割向けに設計されている。
同社の広報担当者は、インドが今後数カ月以内に軍用輸送機の入札を進めると予想していると述べた [1]。また、C-390 Millenniumはこの要件に対する強力な候補であるとしている [1]。
軍事利用以外に、ゴメス・ネト氏はインドの民間航空インフラにも注力している。同氏は、エンブラエルのE2旅客機がターボプロップ機とナローボディ機(単通路機)のギャップを埋め、インド全土のリージョナル接続性を高めることができると述べた。
地方都市と主要ハブを繋ごうとするインドの航空当局にとって、リージョナル接続性は優先事項となっている。エンブラエルは、E2の特定の収容能力と効率性がこの拡大にとって理想的なツールになると考えており、大型ジェット機では規模が小さすぎ、かつターボプロップ機よりも速度が求められる路線を航空会社が運航することを可能にする。
同社の戦略は、高価値の政府防衛契約を確保しつつ、同時に民間機機材を国内のリージョナル成長に向けた主要なソリューションとして位置づけるという、二段構えのアプローチに基づいている。
“「C-390によってインド空軍の輸送機受注を勝ち取れると確信している」”
エンブラエルがインド市場を積極的に追求していることは、インフラが依然として拡大段階にある新興経済国の取り込みへとシフトしていることを示している。もし同社がインド空軍との契約を勝ち取れば、南アジアにおける地政学的および商業的な重要な足がかりを得ることになり、インドの民間航空会社へのリージョナルジェットE2のさらなる販売に向けた跳躍台となる可能性がある。





