インド気象局(IMD)は、インドの複数の州で極端な高温が記録されているとして、猛暑警報と強風警報を発令した [1, 2]。

これらの警報は、深刻な公衆衛生上のリスクを示唆している。激しい暑さは、数百万人もの住民にとって熱中症や呼吸器疾患のリスクを高めるためだ。また、夏季のピーク時にこのような極端な気象パターンが発生することで、電力網や水資源に大きな負荷がかかることになる。

IMDによると、複数の州で気温が48°Cに近づいている [1]。また、デリー、マハーラーシュトラ州、オリッサ州、ハイデラバードでは、気温が40°Cを超える見込みであるとしている [2]。これらの地域では現在、極端な暑さによる影響を管理するため、厳戒態勢が敷かれている。

気温の急上昇に加え、IMDはデリー首都圏(NCR)で最大時速80kmの風が吹くと予測している [1]。この強風警報は今後48時間有効で、首都圏における急激な天候の変化に備えるよう呼びかけている。

猛暑警報は2024年5月28日まで有効である [1]。影響を受ける州の地方自治体は、熱中症などの疾患の急増に備え、救急サービスの体制を整えるため状況を監視している。

マハーラーシュトラ州とオリッサ州の政府当局には、「暑さ対策計画(heat-action plans)」の実施が通知された。これらの計画には通常、屋外労働者の勤務時間の調整や、社会的弱者のためのクーリングセンターの開設などが含まれる。IMDは引き続き猛暑の動きを追跡し、残りの影響圏に向けて最新の予報を提供するとしている [1, 2]。

複数の州で気温が48°Cに近づいている

48°Cに迫る極端な暑さと強風が同時に発生していることは、インドにおいて大気が不安定な時期にあることを示している。マハーラーシュトラ州やオリッサ州といった広範な地域で同時に40°Cを超える気温が観測されることは、これが局所的な異常気象ではなく、広域的な気象システムによるものであることを意味する。これにより、デリーやハイデラバードのような都市では、公式のIMD観測値をさらに悪化させる「都市熱島(ヒートアイランド)現象」が起き、都市インフラに甚大な負荷がかかることになる。