イラン国会(イスラム協議会)のモハンマド・バゲル・カリバフ議長は6月22日、最近の米国とイランの合意を「米国の敗北宣言」と呼んだ [1, 2]。

この発言は、両国が地域紛争を終結させるための正式な合意へと向かっている最中でも、テヘランとワシントンの間に深い外交的溝があることを浮き彫りにしている。

テヘランでの演説の中で、カリバフ氏は米国がイランに自らの意志を押し付けるのをやめるべきだと述べた [2]。また、両国間のいかなる交渉においても、イランの権利と主権が完全に尊重されなければならないと主張した [1, 2]。

この合意に対する評価は、ホワイトハウスの見解とは鋭く対立している。米国のドナルド・トランプ大統領はこの合意を「歴史的」と表現し、「石油を流せ!」と述べた [BBC News]。米国政府がこの協定を戦略的勝利と見なす一方で、イラン指導部はワシントンの屈服として枠付けしている。

カリバフ氏は以前、協定後の経済転換についても触れていた。6月17日、同氏は「米国との合意を締結した後、我々は戦争から繁栄の再建へと移行する」と述べた [New York Post]。

将来の繁栄に対する祝賀的なトーンとは裏腹に、議長の最近の発言は、イランがこの合意を対等な妥協とは見なしていないことを強調している。同氏は、この合意が圧力を通じて目的を達成できなかった米国の失敗の証であるとしており、こうした姿勢は、強気な立場を維持しようとするイラン国内の政治的圧力があることを示唆している。

「米国の敗北宣言」

ワシントンとテヘランによる相反するナラティブは、実務的な合意には至ったものの、政治的な枠付けが依然として国内向けの道具として利用されていることを示唆している。合意を米国の「敗北」と呼ぶことで、イラン指導部は国内におけるイデオロギー的な地位と主権を維持し、米国主導の外交的勝利という物語を事実上無効化しようとしている。