ナレンドラ・モディ首相は2024年6月25日、非常事態宣言の記念日にあたり、民主主義を守った人々を称えるメッセージをSNSで発信した [1]

「憲法殺害日(Samvidhan Hatya Diwas)」として記憶されるこの記念日は、1975年から1977年にかけてインドで市民の自由が停止されたことを思い起こさせるものである [1]。この出来事は、インドにおける歴史的記憶と現在の教育的ナラティブとの間に存在する継続的な緊張を浮き彫りにしている。

モディ首相はこの期間を「インドの歴史において最も暗い章の一つ」と表現した [2]。また、当時、民主的な価値観を守り抜いたすべての人々に敬意を表すると述べた [2]。さらに、非常事態宣言は数え切れないほどの市民の並外れた勇気を明らかにしたとも付け加えた [2]

首相が民主主義の回復力を称賛する一方で、この記念日は国立教育研究訓練評議会(NCERT)を巡る紛争の激化と重なることとなった [1]。この中央教育機関は、最近の学校教科書の改訂に向けた動きについて批判にさらされている [1]

批判派は、非常事態期間が学生にどのように提示されるかについて、修正主義的な変更が行われているとの懸念を表明している [1]。論争の中心となっているのは、教育教材が1975年から77年の時代の歴史的影響を正確に反映しているか、あるいは改訂によって当時起きた民主主義の欠如という重大性が軽減されているかという点である [1]

モディ首相はインド政治において強力な存在感を維持しており、12年間にわたって在任し、同国で最長の在任期間を持つ選出首相となった [3]。この任期を通じて、現政権が「歴史的な誤り」と見なすものを正すことに一貫して重点を置いており、その傾向は「憲法殺害日」の遵守にも反映されている [1]

「インドの歴史において最も暗い章の一つ」

首相のレトリックとNCERTの教科書改訂の交差は、インドの国家的な歴史ナラティブを再定義しようとする広範な取り組みを示唆している。非常事態宣言を教訓的な物語として枠付けすると同時に教育内容を変更することで、政府は過去の民主主義の失敗を認めることと、次世代が国家の権威や歴史的遺産をどのように認識するかを形成することのバランスを模索している。