NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡チームは、恒星間彗星「3I/ATLAS」が最大120億年前のものである可能性があると発表した [1]

この発見は、初期宇宙を研究する貴重な機会となるため極めて重要である。科学者らは、この古代の彗星が、星々が猛烈な速度で形成されていた遠い時代の様子を垣間見せてくれる可能性があると述べている [1]

彗星 3I/ATLAS は、現在太陽系を通過中の恒星間天体である [1]。この天体は我々の恒星近傍の外側で誕生したため、その組成は局所的な彗星や小惑星とは異なる可能性がある。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を用いて天体の特性を分析した結果、この年齢推定に至った [1]

恒星間天体が我々のシステムを訪れることは稀であり、その一つひとつが天文学的研究の優先事項となる。120億年という年齢 [1] は、この彗星がビッグバン直後に形成されたことを示唆しており、宇宙の夜明け当時の化学的サインを保存している可能性がある。

研究者らは、数十億年前の銀河全体に物質がどのように分布していたかを理解するために、このデータを活用している。この分析により、3I/ATLAS の化学組成が、初期の星形成領域(ステラー・ナーセリー)の予測組成と一致するかどうかを判断できる [1]

望遠鏡からのデータは有望であるものの、これらの知見は特定のスペクトル特性に基づいている。チームは、測定精度を高めるため、天体がシステム内を移動する間も継続的に監視していくとしている [1]

恒星間彗星 3I/ATLAS は最大120億年前の可能性がある

太陽系内に120億年前の天体が特定されたことで、科学者は、通常は遠方の光の観測でしか不可能な「その場(in situ)」での化学分析を行うことができる。もし 3I/ATLAS の年齢が確定すれば、それは物理的なタイムカプセルとなり、宇宙の幼少期に存在した化学的環境や星形成プロセスの直接的な証拠となる。