ロイヤルホストと出版社トレジャーは、同レストランチェーンの割引クーポンを掲載した「ファンブック」を6月16日に発売する [1], [2]

この取り組みは、同ファミリーレストランチェーンの創業55周年を記念したもので、出版物に高価値な特典を同梱することで顧客を誘致することを目的としている [2]

価格は税込1,320円で [2]、ファンブックには最大25枚の割引クーポンが収録されている [1]。特典には、1年間有効の割引カードや20%割引の食事券などが含まれる [1]。なお、20%割引は最大8名まで適用可能だ [1]

例えば、4人家族で夕食に1万円以上を費やした場合、20%割引クーポン1枚で約2,000円の節約になる [1]。これにより、1回の来店で書籍代を容易に回収できる計算だ。2,068円の「黒×黒ハンバーグ(250g)」などの単品メニューも、これらの割引の対象となる [1]

今回のリリースは、企業のクーポンを同梱する「ムック」(雑誌と本のハイブリッド)という拡大傾向にあるトレンドの一環である。トレジャー第一編集部の原川幸恵氏によると、同社はこれまで38タイトルのこうしたファンブックを発売してきた [1]

これらの出版物は商業的に大きな成功を収めており、累計販売部数は120万部に達している [1]。原川氏によれば、このカテゴリーの一般的なヒット作は1万部から2万部の販売にとどまるが、これらのファンブックはその規模を大きく上回っているという。

このコラボレーションにより、ロイヤルホストはファンブック形式の人気の高さを活用し、全国の店舗への来店客数を増やす狙いだ [1], [2]

ファンブックには最大25枚の割引クーポンが収録されている [1]。

ロイヤルホストとトレジャーの提携は、物理的な出版物を高価値なロイヤリティ特典の提供手段として利用するという、日本の消費者マーケティングにおける戦略的転換を反映している。書籍の価格を1回の家族食事での潜在的な節約額よりも低く設定することで、単発の購入を長期的な再来店への動機付けへと変換し、「ムック」文化を利用して節目となる記念年の来店客数を安定させる狙いがある。