2026年5月、テランガナ州のレヴァンシュ・レディ州首相が、中央政府の資金提供およびアドルフ・ヒトラーに関する発言をしたことで、BJP(インド人民党)から批判を浴びた [1]

この論争は、税収の分配を巡る州政府と中央政府の間の緊張が高まっていることを浮き彫りにしている。また、野党側が州首相の挑発的な言辞を非難しており、ハイデラバードにおける政治情勢の不安定さも際立たせている。

レディ氏は、テランガナ州が中央政府に多額の税収を拠出しているにもかかわらず、見返りとして受け取る資金の割合が少ないと主張した [2]。同氏はこの論理を用いてニューデリーへの権力集中を批判し、ラフル・ガンディー氏に近い修辞スタイルを用いた [2]

さらなる論争を呼んだのは、レディ氏が自身のタスクフォース「HYDRAA」の名称にアドルフ・ヒトラーから影響を受けたとした点である [2]。これに対しBJPは、公職者がそのような人物に言及することは不適切であるとして批判した。

こうした衝突の中、レディ氏は「INDIA」連合の支持者としての立場を明確にしている。同氏は2029年の首相候補としてラフル・ガンディー氏を推挙し [1]、連合内の同盟国にこの候補を支持するよう説得に回る意向を示した。

しかし、BJPはレディ氏の政治的忠誠心に疑問を呈している。ダルマプリ・アールヴィンド議員は、レディ氏がBJPへの入党を熱望しているように見えると述べた [3]。これに対し、国民会議派(Congress party)は、同議員が国民を誤導しているとしてこれらの主張を否定した [2]

地域的なニーズと国家的な指令との権力バランスに州が苦慮し続ける中、こうした相反する言説が飛び交っている。BJPは、レディ氏の政治的手法がテランガナ州における国民会議派の地位を損なっていると主張し続けている [2]

テランガナ州は多額の税収を拠出しているが、中央政府からの資金配分は少ない

レヴァンシュ・レディ州首相と中央政府の摩擦は、インドにおける財政的連邦主義を巡るより広範な葛藤を反映している。ラフル・ガンディー氏と歩調を合わせた言説を展開し、中央政府の資金配分に異を唱えることで、レディ氏は「地域の疎外」という物語を構築しようとしている。しかし、HYDRAAの命名を巡る論争や、党への忠誠心に関する相反する報告は、彼の政治的ポジショニングが脆弱であることを示唆しており、BJPはこれを利用して州内における国民会議派の影響力を弱めようとしている。