ドナルド・トランプ大統領は6月10日、民主党の上院候補であるグラハム・プラトナー氏を「豚」および「暴漢」と呼んだ [2]

この発言は、メイン州の上院議員選挙における激しい対立を予感させる。トランプ氏は現職のスーザン・コリンズ上院議員(共和党・メイン州)を支持することで、共和党の支持を固めると同時に、民主党の指名候補を積極的に切り崩そうとしている。

プラトナー氏は6月9日に民主党の指名を獲得した [1]。この勝利の直後、トランプ氏はホワイトハウスから批判を展開し、一部の報道ではその発言が大統領執務室(オーバルオフィス)で行われたとしている [3, 4]。

トランプ氏はプラトナー氏をスキャンダルにまみれていると描写し、標的にした。「彼は完全な豚だ」とトランプ氏は述べた [5]。また別の発言の中で、大統領はプラトナー氏を「暴漢」とも呼んだ [6]

プラトナー氏を攻撃する一方で、トランプ氏はコリンズ上院議員に対しては全く異なる評価を示した。両者の間には過去に政治的な意見の相違があったものの、トランプ氏は現職を支持すると述べた。「彼女は尊敬される人物であり、正気な女性だ」とトランプ氏は語った [3]

トランプ氏がコリンズ氏への支持を表明したのは、上院選挙の結果に影響を与えようとする狙いがある。大統領の戦略は、コリンズ氏の安定したイメージと、プラトナー氏に結びついたスキャンダルを対比させることにある。

「彼は完全な豚だ」

この展開は、上院の過半数を確保するために、スーザン・コリンズ氏のような穏健派共和党員と連携しようとするトランプ政権の戦略的な方向転換を浮き彫りにしている。予備選直後にグラハム・プラトナー氏への個人攻撃を仕掛けることで、大統領は本選挙のキャンペーンが本格的に始まる前に、民主党候補のパブリックイメージを決定づけようとしている。