ドナルド・トランプ氏は2024年6月8日、ニューヨーク市でバスケットボールの試合を観戦した後、NBAは「より激しく、タフ(rougher and tougher)」になったと述べた [1]。
この発言は、注目度の高いスポーツイベントに積極的に関わり続け、文化的な機関や競技団体に対して批評を行うという、元大統領の傾向を浮き彫りにしている。
トランプ氏はニューヨークでの試合後にこの発言を行ったが、彼が観戦したのがNBAファイナルの第3戦だったのか、あるいはニューヨーク・ニックスの最終戦だったのかについては、情報源によって記述が分かれている [1, 2]。同氏はイベントの雰囲気を称賛し、リーグのプレイスタイルは時間の経過とともに、よりフィジカルなものへと進化してきたと述べた。
具体的にトランプ氏は、NBAはこの10年間でより激しくなったと指摘した [3]。試合後、トランプ氏は「現在のNBAはより激しく、タフだ」と語った [1]。
コート外では、トランプ氏はこの機会を利用してメディア関係者に言及した。自身の指導者としての適性について述べたスポーツアナリストのStephen A. Smith氏へのコメントに反応した形だ。
「Stephen A. Smithには、大統領になるためのIQがない」とトランプ氏は述べた [1]。
リーグのフィジカル面に関する元大統領の観察は、審判の判定や選手の安全ルールの導入により、競技が「軟弱化した」とされるスポーツアナリスト間の長年の議論とは対照的である。現在の時代をよりタフであると定義することで、トランプ氏は米国のプロスポーツの現状に関する特定のナラティブ(語り口)に同調したことになる。
“「現在のNBAはより激しく、タフだ」”
これらの発言は、ドナルド・トランプ氏が公的なスポーツイベントを利用して知名度を維持し、メディア関係者に対して対立的な言辞を弄するという、より広範なパターンを反映している。リーグの「タフさ」に言及することで、スポーツのフィジカル面に対する伝統的な視点に訴えかけると同時に、そのプラットフォームを政治的な攻撃へと転換させている。





