オハイオ州および米国全土の白人労働者層の間で、生活費の上昇や果たされない選挙公約を理由に、ドナルド・トランプ氏に背を向ける動きが強まっている。
この変化は、中核となる選挙連合が崩壊する可能性を示唆している。これらの有権者の離脱は、前大統領と工業地帯である中西部との関係が広範に破綻しつつある兆候となり得る。
不満の中心となっているのは経済的な不安定さだ。有権者たちは、生活費の上昇と工場閉鎖が続いていることが、失望の主な要因であると挙げている [1, 2]。一部の元支持者は、製造業の雇用を復活させると約束したためトランプ氏に投票したが、工場は閉鎖され続けていると語った [3]。
数値データもこの傾向を反映している。2024年には白人労働者層の66パーセントがトランプ氏に投票したが [4]、直近の世論調査では支持率の低下が見られる。今月実施されたCBS Newsの調査によると、大学学位を持たない白人有権者の54パーセントがトランプ氏の政権運営を「不満」と回答した [5]。不満層の割合は、2025年2月の32パーセントから2026年2月には45パーセントへと着実に上昇している [5]。
オハイオ州では、感情は分かれている。同地域のインタビューに応じた一部の有権者は、「ただただ失望している」と述べた [6]。一方で、依然として期待を寄せる有権者もいる。オハイオ州ウィロウウィック在住のドティ・シリノ氏(64歳)は、「彼は(物価を)また下げてくれるだろう」と語った [7]。
こうした矛盾は、経済的な苦境を政策の恒久的な失敗と見る人々か、あるいは前大統領がまだ傾向を逆転させることができると信じる人々かという、分断を浮き彫りにしている。この緊張は、選挙時のレトリックと地域の経済的現実との乖離が最も顕著な中西部の地域で、より鮮明に現れている。
“「ただただ失望している」”
白人労働者層の間で支持率が低下していることは、インフレや産業雇用の安定といった経済的パフォーマンスが、文化的・思想的な忠誠心よりも優先され始めていることを示唆している。この傾向が続けば、「ラストベルト(錆びついた工業地帯)」がトランプ陣営にとって確実な拠点であるという信頼性は低下する可能性がある。




