俳優兼政治家のタラパシー・ヴィジャイ氏が率いるタミラガ・ヴェトリ・カザガム(TVK)は、2026年のタミル・ナードゥ州議会選挙で108議席を獲得した [1]。
元映画スターが率いる新党が既存の政治王朝に挑んだことで、州の政治情勢に大きな変化が生じた。過半数の基準は118議席とされており [4]、TVKは好成績を収めたものの、単独での政権運営は不可能である。
他の主要政党は議席数を減らした。DMKは73議席 [2]、AIADMKは53議席 [3] を確保した。これによりTVKが単独で最大の議席を持つ政党となったが、ハング・パーラメント(宙吊り議会)を避けるためには権力獲得に向けた交渉が必要となる。
TVKの代表者は、党が単独で政府を樹立すると述べた [4]。しかし、この主張は議席数の数学的な現実や、他の政治団体から寄せられている申し出とは矛盾している。
インド国民会議党は、南部州においてBJP主導の政府が権力を握ることを防ぐため、TVKへの条件付き支持を表明した [5]。この動きは、世俗的な政権の樹立を確実にするためのものである。
国民会議党の報道担当者は、「タミル・ナードゥ州の民意は世俗的な政府を求めており、南部州でBJPとその代理人が政権を運営させることはないという強い意志がある」と述べた [5]。
AIADMKもこの状況について言及し、政府を安定させるためにTVKがどの同盟を受け入れるか、判断はヴィジャイ氏に委ねられたと示唆している [5]。
“「我々は単独で政府を樹立する」”
2026年の選挙結果は、DMKとAIADMKによる伝統的な二極対立構造の崩壊を意味している。ヴィジャイ氏のTVKが支配的な勢力として台頭したが、単独過半数を欠いているため、戦略的な選択を迫られている。すなわち、世俗的な戦線を確保するために国民会議党との連立に転換するか、あるいは政治的停滞を招き、結果としてBJP系の勢力を利することになるリスクを負うかである。





